先日、当院の近くのコーヒー屋の従業員さんが来院されていた時に話していたことです。
コーヒー屋で働いていれば毎日コーヒーを口にするからどうしても歯の着色が付きやすい。
着色のクリーニングのために定期的に歯科医院に行くのだそうだが、仕事において着色しやすくなるのだから、会社がクリーニング代を出してくれればいいのにね、と話していました。
コーヒー屋さん以外にも、飲食店の厨房で働いているとどうしても口に食べ物が入る回数が多い。
虫歯になりやすい環境の一つは口の中が酸性に傾いている時間が長いこと。一般的に好まれる食べ物は酸性の物が多い。だから1日3食の他に間食が多い人は虫歯になりやすい。
厨房で働いていれば味見のために頻繁に口の中に食べ物を入れるわけだから、虫歯のリスクが高いのは当然です。
ソムリエやバーテンなどのお仕事もワインやお酒を口にする機会が多いと思います。
赤ワインは当然歯の着色の原因になりますし、レモンサワーに代表される柑橘系の炭酸は非常に強い酸性なので歯の表面のエナメル質を溶かす酸蝕症の原因になります。
これらのことを鑑みると、飲食店の従業員さんには福利厚生として、歯科医院での検診やクリーニングの費用を出してあげることで、従業員さんの健康増進に役立ち、常に綺麗な歯を維持できるのですから非常に良い制度と言えるのではないかと思います。
もちろん従業員さん自身も、リスクが高いことを自覚してセルフケアを他の人以上に気をつけましょう!
もしもこのブログをご覧の飲食店経営者の方がいらっしゃったら、是非ご検討ください!