口臭を気にされている方は結構多いと思います。
臭いが気になった時にどうしているでしょうか?
「ちょっと臭うからガムを噛んでおこう」
これはガムの匂いでごまかしているのではなく、ガムを噛むことで唾液をたくさん分泌させることで口内が湿潤し、汚れが洗い流され口臭が軽減されるのです。
唾液を出すことが目的ということは、わざわざガムを買いにコンビニを探す必要はありませんね。
口や舌を動かしたり、アゴの周りの唾液腺を押して刺激することで唾液は分泌されますからガムが必須というわけではありません。
唾液って汚いイメージを持たれていますが、口の中にとってはスーパースター的な役割を果たしているのです。
現代のスーパースターといえば大谷翔平ですが、二刀流どころじゃなく非常に多くの仕事をしてくれています。
1、食べ物を飲み込みやすく、消化しやすくする
2、汚れを洗い流してくれる
3、唾液中のカルシウムやリンなどが歯を守ってくれる(再石灰化)
4、口内の細菌に抗菌作用がはたらく
5、酸性に傾き虫歯になりやすくなった口内環境を中和してくれる
6、味を感じやすくしてくれる
7、口の中を滑らかにすることで舌がスムーズに動く
8、口内炎や傷の防止効果がある
9、カレーやコーヒーの着色防止効果がある
などなど‥
これだけの仕事をしてくれる唾液の大切さが分かって頂けたでしょうか。
、
唾液をもっと大切にしましょう!!
道端で唾をペッペペッペと吐いている人を見ると、あーあ勿体無い‥と思ってしまいます笑。
話は戻って、口臭の原因は口内の汚れや歯石、歯周病菌の出すガスの他にもあります。
「生理的口臭」
寝起き、空腹時、緊張時などには唾液が減少したり唾液の性質がネバネバになり唾液本来の働きが失われ、口内が乾燥状態となり口臭の原因になります。また、加齢によるものやホルモンの変化による唾液の乾燥も起こり得ます。ですからその時だけの臭いであればそういうものだから仕方ないと思って、水でゆすいだり、ガムを噛んだり、唾液腺マッサージをして対策します。
ちなみに、朝起きた時の口内には便10g分の菌が潜んでいると言われています…。たまに朝食を食べないから朝は歯磨きしてませんという方がいますが、そういう問題じゃないんですよー!便と同じくらいの菌が口の中にいたらそりゃ臭うでしょー!と言いたいところです。
「病的口臭」
口の中の問題(虫歯、歯周病、舌の汚れ、歯垢や歯石、唾液の減少)と体の問題(耳、喉、呼吸器、消化器の異常や糖尿病など)が原因として考えられます。これらは医師の診断を受け治療が対策になります。病気を治すための長期服薬が原因になることもあります。
「心因性口臭」
実際にはたいしたことのない口臭でも自分ではすごく気になってしまう状態。医師の診査診断に引っかからない場合は、精神科の受診をお勧めすることもあります。
原因によって唾液だけではどうにもならないこともありますが、「唾液が減ると口臭が増える」ということは覚えておいてください!
口内が唾液で滑らかになる状態にするには、
・よく噛んで食べる
・多量飲酒は避ける
・タバコをやめる、減らす
・ストレスを溜めない
・口呼吸をしない
・口や舌を動かす
・唾液腺マッサージ
・水分をよく取る
口臭の原因と対策として唾液の話になりましたが
唾液の素晴らしさと大切さが伝われば幸いです。
唾液をたくさん出してもやっぱり口臭が気になるという人はまずは歯科医院へ行きましょう!