段々と暑い日が増えてきて、そろそろ梅雨が始まりそうなこの頃ですね。
ところで、日々患者さんと話していると「虫歯=痛い」と考えている人がとても多いように感じます。
痛みのある虫歯というのは、急速に進行している場合や、歯の中心部(神経の近く)まで進行しているケースが多く、慢性的な虫歯や表面だけの虫歯は痛みを伴わないことがほとんどなので、全体でみると痛みの少ない虫歯の方が圧倒的に多いはずなのです。
たまに、歯の原型が分からないくらい虫歯が進行しているのに不思議な程に痛みは無いとおっしゃる方も意外と多くいます。
そしてこう言います。「先生、虫歯があるかもしれないから診てください」と。
私達からすると歯の頭の部分が崩壊している歯に関しては抜歯(歯の治療として最終手段)を選択することも多く、そんな状態になってやっと「虫歯かもしれない」と言っていらっしゃる人がいるのですから、「痛くなかったら虫歯じゃない論」を信じ切っているのか、歯科医院に行きたくないから気付かぬフリをしてきたのか、正直驚くことがあります。
つまり、痛みが無い虫歯はたくさん存在する(というかほとんどは痛くないと言ってもいい)!
痛くなくても虫歯は虫歯です。
虫歯は他の病気と違って免疫によって治癒することはありません!
小さな虫歯のうちに早めに対処した方が絶対に楽です。
だから、怪しいなと思ったらすぐに、もしくは痛みがなくても定期的に歯科医院に行って検査をして早めの対処をしましょう!!
それでは、明日は傘を忘れないようにしましょう。