前回のブログの中で、「虫歯は風邪などの病気と違って自然に治癒しない」と書きました。
自然に治癒しないから、歯科医師に治療してもらわないといけない。
しかし、一般的な治療の仕方としては虫歯で溶けて柔らかくなった歯は削ってそれ以上進行しないようにして、その後、金属やセラミックなどの詰め物を入れて元の歯の形に近付くように、または理想に近い形にします。
この流れを終えて「治った」と言って良いのか・・
失ってしまった部分を人工物で補ったに過ぎません。
決して元に戻ったわけではありません。
歯と詰め物(人工物)との間にはどうしても隙間が存在します。もちろん、私たちもできる限りその隙間が少なくなるように工夫するのですが、完璧にゼロにすることはできません。隙間があればそこから二次的な虫歯になったり詰め物が取れる原因となる可能性があります。
また、いくら生体親和性に優れた材料を用いても生体にとってみたら異物です。
歯には問題なくても、歯ぐきや骨の付近まで虫歯が進行していた場合に歯ぐきや骨から異物(人工物)は拒絶される(炎症反応など)ことがあります。
ですから、歯の治療が終わったらそれで「治った」と思わずに、「一度補修したのだから今までよりも気を付けよう」と考えて欲しいのです。
補修する範囲は、当然小さければダメージも少なく済み、その後の再トラブルの可能性も低くなります。
治療に要する回数や時間も費用も少なく済みます。
つまり、毎回同じ結論になりますが、、
定期的な健診を受けることで早期発見、早期治療ができれば、
嫌で怖い歯科治療を避けることができるのです!